住職悩む

「つかずの鐘」鳴らすべき? 金沢の高岸寺、檀信徒要望で住職悩む
 
藩政期に加賀藩の有事を知らせたとされる「つかずの鐘」の再現を進める日蓮宗高岸寺(寺町5丁目)で、檀(だん)信徒から、4月の完成記念の法要で鐘を鳴らすよう望む声が出ている。
同寺には、有事にしか鳴らさないとの口伝が語り継がれてきただけに、中山昭雄住職は「要望に応えたいが、口伝を破るわけにもいかない」と頭を悩ませている。
中山住職によると、寺町台地に位置する同寺では江戸時代、周辺での不審な動きを「つかずの鐘」を鳴らして金沢城に伝えたと語り継がれてきた。
鐘は1943(昭和18)年、金属供出のためになくなったものの、2年前から同寺で本堂と鐘楼の改修工事が始まったことを契機に再現が進められている。

鐘は供出時の受領書を基に、当時の大きさに合わせて新たに製造され、費用の全額を檀信徒約80人が寄進した。
鐘は昨年末に鐘楼内に運び込まれており、同寺は2月中につるし、4月22日には鐘楼の落慶記念法要を予定している。
 

檀信徒の寄進で再現された「つかずの鐘」
 
この法要に向け、檀信徒から中山住職に対して「使わないものを復元するのはもったいない」「平和の鐘として鳴らしてはどうか」などとする声が寄せられた。

もともと中山住職は、鐘を再現以降も口伝通りに鳴らさない方針だった。
しかし、「費用を負担してくれた檀信徒の思いも大切にしたい」と話し、鳴らすべきかどうかを決めかねている。
同寺に檀信徒が集まる2月3日に、鐘の活用法を話し合う考えだ。(北國新聞から)
 
 
 
 
 
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