尾鷲・須賀利地区を結ぶ巡航船 29日を最後に廃止

尾鷲市中心部と尾鷲湾をはさんだ飛び地・須賀利地区を結ぶ巡航船が、二十九日を最後に廃止され、大正四年以来、一世紀の歴史の幕を閉じる。十月一日からバス運行に切り替わるが、同市観光物産協会では、二十三日に「さよなら巡航船」日帰り須賀利ツアーを運行(予約満席)。三十日に旧須賀利小学校体育館で記念式典が開かれるほか、写真・絵画展も開催して名残を惜しむ。

須賀利地区は、陸路では北牟婁郡紀北町島勝浦を経由するしかなく、市中心部の尾鷲港と結ぶ一日四便(日曜日休航)の巡航船「すがり丸」(第三セクター経営、十四トン、定員四十五人)が唯一の直行ルート。

同市では地区住民との話し合いで、巡航船を廃止して、市営「ふれあいバス」を旧須賀利小学校前―紀北町海山区島勝浦間を運行し、三重交通島勝線につなぐ連絡路線(フィーダー輸送)に移行する計画を進めてきた。連絡路線のバス停は三カ所、日曜日を除いて一日五便。(伊勢新聞から)
 
 
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